東京大田区の『東京流通センター』で開催された文学フリマに行ってまいりました!行ってみて気づいたことや文フリを楽しむコツについてまとめてみたいと思います。
行ってみたいけどどんな場所かわからないからなんとなく不安。
全然知らない作家さんの本を変えるのだろうか…。
わたしは行く前にうっすらとそんなことを思っていましたが、予想以上に楽しめました。
同じように感じている人がいるかいないかわかりませんが、少しでも文フリの楽しさが伝われば嬉しいです。
文学フリマとは?
文学作品の展示即売会、それが文学フリマです!
なんと入場は無料。
東京のほか、札幌、岩手、大阪、京都、広島、福岡などなど…全国で開催されています。
日程をチェックし、お近くで開催される文フリに足を運んでみてはいかがでしょうか。
必ず出会いがある!と思います!
文学フリマ公式サイト
文学フリマへ行く際に気をつけたいこと
お金の準備
大きい金額のお札は使えないことが多いです。できるだけ細かいお金を用意しておきましょう。
個人で出店されている方が多いので、小銭もしくは千円札を多めに用意しておくと良いです。
まぁ、財布に千円札3枚入ってるから大丈夫っしょ。
それくらいしか買う予定ないし!
とタカをくくっていたら思いのほか欲しい作品に出会ってしまい、
ヒンシュクを買いながら1万円札を出したのはわたしです。本当にスミマセン…。
価格の相場
文学フリマで販売されている本は、だいたい500~1000円くらいの価格帯が多い感じがしました。
ちなみに、予算は3千円だったのに、気づいたら倍のお金がなくなっていました。だって面白そうな作品多すぎ!!
ブースで立ち読みする時の注意点
文学フリマの各ブースは狭いです。立ち読みする時には隣のブースまで広がったりせず、邪魔にならないように本が販売されているブースの真正面でサクっと立ち読みさせてもらいましょう。
ブースに行って作者の方とお話したり、目の前で立ち読みさせてもらったりすると、応援もしたいし買いたくなってしまうんですよね~。でも全部買っていたらお金がいくらあっても足りません!
なので、全ての作品の見本誌が並んでいる『見本誌コーナー』に行き、まずはそちらで立ち読みしてみたり気になる作品をチェックするのが良いと思います。
文学フリマ おすすめの時間帯は?
11時スタートの文学フリマ。
目当ての作品があるなら遅くとも午後12時くらいには到着したいです。
ちなみにわたしは11時40分に会場に到着しました。
入り口でガイドブックとエコバッグをもらいましたが、1時くらいになるとエコバッグは配布終了になったようで、配られていたのはガイドブックのみ。
また、売り切れになっている人気作品もチラホラ見かけました。
人気作品は購入するまでにずらっと並ぶこともあるので、できるだけ早めの到着が吉です!
会場内でゴハンも食べられます
カレー屋さんとコーヒー屋さんが出店していました。
休憩所がありますので座って食べることができます。本を読んでいる人もたくさんいました。
東京の会場になっていた流通センターには、タリーズやローソンもありました。
※ゴミは持ち帰りましょう
文学フリマの醍醐味
文フリの醍醐味は
なんといっても作者の方とお話できること!!!
これに尽きます。
ブースが混雑してなければ握手やサインしてもらうことだって可能かもしれません!対面販売って本当に素敵です。胸熱です。
しかし、ド緊張して「頑張ってください」とか陳腐なことしか言えない自分に本当に腹が立つ…。
おまえが頑張れよ状態です。うまいことお話できるスキルが欲しい…。
魅惑の差し入れ
知ってますか?「差し入れ」というシステムを。私は大人なのに気が利かないため全然気づきませんでした。
好きな作家さんに会うチャンス。せっかくなら差し入れをお渡しして爪痕を残したかった…。
人気作家さんの行列に並んでいる時、差し入れしている人を多く見かけました。
わたしの前に並んでいた人は差し入れでさつまいもを渡していたのですが、その後作家さんがツイッターでさつまいものことをつぶやいていました。喜ばれる差し入れをしたいですね。
文学フリマで購入した作品たちをご紹介
開催日前日の夜に、ツイッターでたまたま田房永子さんのつぶやきを見て興味を持ったことがキッカケで急きょ文学フリマに行ってみることにしました。
なんの下調べもなし。入り口で渡されるガイドブックを見てもよくわからない…。そんなわたしでも会場をぐるぐる歩いて気になる作品をいくつか購入することができました。
田房永子責任編集 エトセトラ
エトセトラブックス「フェミの主戦場〜コンビニのエロ本とフェミニズムにまつわるエトセトラ」
田房永子責任編集『エトセトラ』VOL.1
コレ目当てで行きましたのでもちろんゲット!
田房さんのサインをいただけて過呼吸になりそうでした。
でも、こぼれた・寝ないと病気になる
サークル 藪の合同誌『でも、こぼれた』
最後尾の札が出ているほどの行列ができているブースがあったので、そんなに人気なら買ってみるか…と並んでみたら、あのこだまさんの作品でした!!マジ嬉しかった…!
午後1時くらいには300冊すべて売り切れておりました。
- でこ彦「係長とインドのなぞなぞ」
- 餅井アンナ「猫の金玉」
- こだま「ミヤケの身の上話」
- 僕のマリ「健忘ネオユニバース」
- レンタルなんもしない人「なんもしなかったレポート(ロング)」
- 高石智一「ふぞろいのパーティ」
作家さんの頭文字を合わせて「でもこぼれた」…。なるほど!
風俗大好きお姉さん/やよいちゃん
やよいちゃんご本人がいらっしゃったのですが、「え?こんなカワイイ人が働いてるの…?」と世の中のメンズに嫉妬したくなりました。
大変面白く興味深い作品でした。明るくて未来のあるお話って良いですね。
私とサウナと家族と
まんきつさんが表紙の絵を描かれています。文中何回”サウナ”が出てくるのでしょうか。
読んでいると一刻も早くサウナに行きたい!という気持ちが膨らみすぎてしまうので、ちょっと一回サウナ挟んでから改めて読みます。
感覚的サウナのススメ/感覚的 藻
「私とサウナと家族と」の作家の方に紹介されたひとつ隣のブースにいらっしゃった感覚的 藻さんの作品。
サウナの入り方が上手な絵と共に紹介されています。サウナに入る前に水気を拭く、等参考になりました。
なんとなく手が伸びたこの2作品によって自分がサウナを欲していることに気が付きました。
今すぐサウナに行きたい。水風呂に入って整えたい。
ランバダ/わかしょ文庫
ぐるぐると会場中のブースを見学していたところ
「祖母が祖父を轢き殺した話」というワードが視界に入りました。
…なんだって…?
ショッキングなその見出しに惹き込まれタイトルからして面白そうなので購入しました。(カワイイ手作りしおりのオマケつき!)
余談:ランバダといえば、思い出します。
高校生当時、総武線快速を使って通学していた友達が、ボックスシートに座った際におじさんの足と自分の足が交互になってしまう状態のことを「ランバダ」といっていました。
混雑していたりおじさんの背が大きかったりするとなかなかランバダ状態を解除できなくなるそうで、大変嫌がっておりました。
カワイイポストカード/スタジオたとる
このネコ、かわいすぎませんか?
こんなかわいい絵と出会えただけでもう行った甲斐がある。
会場でお目にかかれた作家様たち
ブースで販売してたり関係者として遊びに来てたり、今まで読んできた大好きな本の作家さんたちが会場にいらっしゃっていました!!
田房永子さん
作品の大ファン。どれを読んでも本当に面白いです。絵も良い!
こだまさん
会場にいらっしゃるとは思っておらずマジでラッキーでした。
こだまさんの作品は、文章がとても静かで丁寧ながらも若干の狂気を秘めている感じがとても面白くて好きです。
爪切男さん
死にたい夜にかぎってを読んでいて何度か吹き出しました。
自分以外が全員ラッパーの職場とか本当に面白いです。
まんきつさん
お美しいのは存じておりましたが、背も高くていらっしゃる!
思わず見とれてしまいました。
小林エリコさん
うつ病を乗り越えられたお話は大変興味深く一気読み。出店されていたので恐れ多くも話しかけてしまいました。
【文学フリマ東京 リポート】文フリを思いっきり楽しむコツのまとめ
たくさんの作品や作家さんとの出会いがあった文学フリマ。あれも買えば良かったー!と若干後悔も残っているので、次回はもう少し事前に調べてから臨みたいと思います。
文学フリマははじめての人でも大丈夫です。よくわからなくてもとりあえず行ってみてください。
面白い作品がたくさんあるので、きっと楽しめると思いますよ。